先日、夢に父親が出てきた

どこかの山の中腹で何か喋ったけど、何を喋ったのかは記憶にない

亡くなって6年も経つのに…

亡くなってもまだ自分の事を心配しているのか

亡くなってるのに自分がまだ心配しているのか

どっちなんやろ

自分が家から出て行ってからあんまり父親と話をしたことはなく、顔を見せに帰ることもあまりなかった

別に仲が悪かった訳でもないし、喧嘩していた訳でもなかったけど…

ただ顔を合わせたり、話をする理由がなかっただけだったと思う

そんな父親が自分を頼ってきたのは、母親が倒れてからだった

今まで母親に全てを任せっきりにしていた父親が、まさか母親の世話をするはめになろうとは思ってもみなかった事であろうし、思った以上に大変でいっばいいっぱいになっていたからだと思う

でも、その1年後まさかそんな父親が倒れてしまいその後亡くなってしまうなんて誰もが予想すらしてなかった…

神経痛で体のあちこちに湿布を貼っていたが、持病があった訳でもないし、病気になった訳でもなかったからだ

死因は何かそれらしい病名がついてたけど、ありふれた病名だったので、今でも本当の死因については謎のままである

倒れた時の自宅の現場は酷いものだった

扉の硝子の破片は飛び散り、絨毯には血がべっとりと付いていた   まるで殺人事件現場のようだった

母親が入院してから、父親を1人で生活させていた事が失敗だったと今でも悔やまれる   

あの時自分が父親を引き取っていればたぶんあんな事にはならなかったのではないか、寿命を縮める必要もなかったのではないのかと

もっとこうしてあげればよかったとか後悔しかない

最後に父親と交わした言葉は「○○○、来たんか」だった   

病院で息子が来るのを待っていたのだろうか

 

父親が最後に見た景色って何やったんやろう?

 

桜が満開の桜並木の景色だったらよかったのに、たぶん病院の冷たい白い天井やったと思う

 

車椅子を押してくれてる看護師さんと病院の側にある桜並木を見ている写真があったけど、それは最後の外出やったんやろな

 

たぶん父親は母親の事が心配で現れたんやろな

 

大丈夫、まだ暫くはそっちには行かんから!

もうちょっと待っといたってや